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ポリオプラスニュース2月号

2510地区ポリオプラス委員会

 

【野生株によるポリオ症例数】

ポリオ 2021年1月1日
~1月27日
2020 2019 2018 2017 2016
常在国 パキスタン 0 84 147 12 8 20
アフガニスタン 0 56 29 21 14 13
世界合計 0 140 176 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】

 


・2020年の野生株によるポリオ症例数は140名で、今のところ追加訂正はありません。
・2021年1月27日まで、今年の野生のポリオウイルス1型(WPV1)の新規症例は、パキスタン・アフガニスタンともに報告されていません。

【WHOは加盟国にポリオ対策を強化するよう促しました】
WHOは新しいポリオディレクターを迎え、WHO理事会の会合は、特にCOVID-19がポリオ撲滅活動に与える影響を考慮して、加盟国にポリオとの闘いへの取り組みを強化するよう促しました。
 
新しいWHOポリオ撲滅ディレクターのエイデン・オリアリー(O’Leary)とその前任者のミシェル・ザフラン(Zaffran)は、ポリオのない世界への残りの課題を克服することについて語りました。 O’LearyとZaffranはどちらも、強力なパートナーシップ、統合の強化、新しいツールと戦略の実施を通じて、世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)の能力に自信を持っていると話しています。新型コロナウイルスのパンデミックの中で、ポリオは依然として優先事項です。
 
先月、WHOの理事会で、グローバルヘルス指導者と保健大臣が召集され、ポリオ撲滅活動を強化し、優先順位を付けることが奨励されました。
   
ロータリーのポリオプラスについて(2)
1988年から現在にいたるまで、100万人以上のロータリアンが率先して時間やリソースを注ぎ、ポリオの根絶に尽力しています。地域社会のリーダーであるロータリアンは、ポリオに対する人びとの認識を高めながら募金にも力を入れ、ポリオ根絶への資金援助と支援を各国政府に呼びかけています。
 
しかし、ポリオ根絶は複雑さを伴う仕事であり、ロータリーだけでは達成できません。世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)の各パートナー団体は、技術的支援や感染発生の調査、ワクチンの配布と管理などを担当しています。
 
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【ロータリーのポリオプラスについて(1)】
ロータリーの「ポリオプラス」について知識を入手し、ソーシャルネットワーク、地域コミュニティ、メディア、政府機関に広めましょう。
 
・ポリオウイルスについての知識
ポリオ(急性灰白髄炎、poliomyelitis)は、ポリオウイルスと呼ばれるヒトを宿主とするエンテロウイルスによって引き起こされます。ポリオウイルスは感染者に、主に2つの病状を引き起こします。
 
1) 中枢神経系を含まない感染症で、軽度の症状で済む場合。
2) 麻痺を引き起こす可能性のある中枢神経系を含む感染症の場合。
 
ポリオウイルス感染の1%未満が麻痺を引き起こします。ウイルスはほとんどの場合、糞の経口感染で拡散します。ポリオウイルスは口から侵入し、腸内で増殖します。感染した個人は、ポリオウイルスを数週間、周囲に放出します。ポリオウイルスは、特に衛生状態の悪い地域で、コミュニティ全体に急速に広がる可能性があります。
 
ポリオウイルスは、キャプシドと呼ばれるタンパク質の殻に囲まれたRNAゲノムで構成されています。野生ポリオウイルス1型、2型、3型には、それぞれわずかに異なるキャプシドタンパク質を持つ3つの血清型があります。 1つの血清型に対する免疫は、他の2つの血清型に対する免疫を与えません。
 
ポリオウイルスの発生は、20世紀以前はほとんど知られていませんでした。しかし、20世紀に衛生状態が改善されると、個人がポリオウイルスにさらされる平均年齢が上昇しました。その結果、母体の抗体からの保護が効かなくなったころに感染することとなり、ポリオウイルス感染による麻痺を増やす結果となりました。
 
タイプ2野生ポリオウイルスは2015年9月に根絶され、最後のウイルスは1999年にインドで検出されました。タイプ3野生ポリオウイルスは2019年10月に根絶されたと宣言されました。最後に検出されたのは2012年11月です。現在、タイプ1野生ポリオウイルスのみが残っています。
 
・ポリオウイルスの検査
15歳未満の小児における急性弛緩性麻痺(AFP)のすべての症例が報告され、発症から48時間以内に野生ポリオウイルスまたはワクチン由来ポリオウイルスについて検査されています。 AFPは、さまざまな要因によって引き起こされます。 世界ポリオ研究所ネットワークは、年間100,000例以上のAFPサンプルをテストしており、そのうちのごく一部がポリオウイルス陽性です。
 
「ポリオプラスニュース」で、ポリオに対する知識を増やしていただき、ロータリーの「ポリオプラス」活動に更なるご理解とご協力をお願いいたします。

カテゴリー: ポリオプラス委員会