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ポリオプラスニュース3月号

2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2022年1月1日~2月22日 2021年 2020年 2019年
常在国 パキスタン 0 1 84 147
アフガニスタン 1 4 56 29
非常在国 マラウイ 0 1 0 0
世界合計 1 6 140 176

【ポリオ撲滅情報】

 

【マラウイで野生型ポリオの症例が検出】
世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)は、継続的な疾病サーベイランスの結果、マラウイでまひを発症した1名の子どもが第1型の野生型ポリオウイルス(WPV1)に感染していることを確認しました。解析の結果、このウイルスは、パキスタンのシンド州で伝播していたWPV1と遺伝的に関連していることが判明しました。
マラウイからの知らせは残念なことですが、ポリオプログラムでは、過去に野生型ポリオがないと認定された地域に常在国からウイルスが流入した際、感染阻止のために迅速に対応し、成果を挙げてきました。今回のマラウイでのWPV検出はパキスタンからのウイルス流入であるため、WHOアフリカ地域の野生型ポリオ根絶の認定には影響を与えません。
 
ロータリーは30年以上にわたり、「どこで感染が起きたかにかかわらず、ポリオは世界中の子どもたちの脅威である」ことを繰り返し強調してきました。今回のパキスタンからマラウイへのウイルス流入が、その主張を裏付けています。
 
今こそ、ロータリアン、地域社会、政府リーダー、グローバルパートナーなど、すべての関係者が、あらゆる種類のポリオを永久に根絶することを新たに決意するときです。
 
ロータリーの声明全文はこちら
 
【ポリオ根絶が達成可能であることを示すパキスタンでの進展】
ポリオ常在国の一つであるパキスタンで、野生型ポリオウイルスによる症例が一件も報告されずに一年が経過しました。これは、ポリオのない世界が手の届くところにあることを示しています。私たちは、この進展を可能にしたパキスタンおよび世界中のロータリー会員の取り組みを称え、世界中のすべての子どもにポリオのない未来を贈るために、今後も継続して努力を重ねていきます。
パキスタンのロータリー会員は、認識向上と募金活動、政府高官へのアドボカシー活動、地域のリーダーの参加促進などを通じて、大きな役割を果たしています。これまで、ロータリーは、ワクチン、予防接種キャンペーン、監視活動、保健従事者の雇用に約3億4700万米ドルを投入し、パキスタンにおけるポリオ根絶を支援してきました。また、医療キャンプや浄水場を設置し、地域社会の幅広い健康向上を目指しています。
 
このようにパキスタンで大きな進展がもたらされている一方、この進展はあっという間に後退してしまう可能性があることも認識しています。パキスタンでの監視活動では、環境サンプルから野生型ポリオウイルスの検出が続いており、すべての子どもにワクチンを投与するための課題が残されています。ロータリーとパートナー団体は、ポリオの伝染を阻止するために、より一層活動を強化していかなければなりません。

 
【国際ロータリーとロータリー財団が新型コロナウイルス予防接種に関する見解表明を発表】
ロータリーは、子どもたちへの一斉予防接種を通じて「ポリオのない世界」を実現するというビジョンを初めて描いた団体として、予防接種をするという決断は人道的に必要不可欠であると考えています。
 
ワクチンは、現代医学の最大の進歩の一つであることが証明されています。世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)は、これまでにポリオワクチンによって2,000万人以上の子どもが身体まひから救われたと推定しています。ワクチンは安全で効果があり、天然痘、はしか、風疹、エボラ出血熱などワクチンで予防可能なほかの多くの疾患の根絶や抑制において役割を果たしています。そして今、ワクチンを通じて新型コロナウイルスの世界的流行を終わらせる機会が訪れています。
 
見解表明を読む
 
【ウクライナ情勢に関する国際ロータリーからの声明】
ウクライナではロシアの侵略による戦争が起きており、ウクライナ人、ロシア人に関係なく多くの若い兵士たちが傷つき倒れ、またウクライナの一般人、子どもたちが命を落としています。国際ロータリーは、救援物資や支援を提供し、ウクライナ地域に平和をもたらすために全力を尽くします。ウクライナ情勢に関する国際ロータリーからの声明の全文は以下です。

『ウクライナと世界の人びとにとって、痛ましく悲惨な状況となっています。
ロータリーは、ウクライナにおける状況悪化と、人命の喪失および人道的苦難が深刻化していることを深く懸念しています。ウクライナに対する軍事行動が続けば、地域の荒廃を招くだけでなく、欧州と世界にも悲惨な結果が広がる恐れがあります。
世界最大の人道支援団体の一つとして、ロータリーは「平和」を世界的使命の礎としてきました。私たちは、国際社会とともに即座の停戦、ロシア軍の撤退、および対話を通じた対立解決のための外交努力の再開を求めます。
過去10年間、ウクライナ、ロシア、および近隣諸国のロータリークラブは、国の違いを超えて、親善を推進し、戦争や暴力の被害者への支援を先導する平和構築プロジェクトに積極的に取り組んできました。私たちは今、この悲劇的な出来事に直面しているウクライナのロータリー会員や人びとのために祈ります。国際ロータリーは、救援物資や支援を提供し、ウクライナ地域に平和をもたらすために全力を尽くします。』
 
国際ロータリー
25-Feb-2022

カテゴリー: ポリオプラス委員会