ミニ卓話5 職業奉仕委員長 大坪誠治
奉仕概念の誕生
ドナルド・カーターがクラブ入会を勧誘された時、彼は「生まれ育った地域に対して社会的な恩返しが大切だ」、「相互扶助のようなエゴイズムな団体に永続性はない」と入会を拒否しました.そこでポールらは、1906年1月に「シカゴ市の利益を推進し、シカゴ市民としての誇りと忠誠の精神を普及する」を3つ目の定款として追加しました.これが「奉仕概念の誕生」と言われております.
しかしこの件は、後の「親睦と相互扶助派」と「奉仕と会員拡大派」の対立の火種になっていくのです.
最初の奉仕活動(社会奉仕)は、無料の公衆トイレでした.しかしながら、トイレを備えている百貨店協会や醸造組合からの激しい妨害を受け、土を掘り起こすまで2年かかり、シカゴ市からの補助金を2万ドル引き出して、1909年に2か所に公衆トイレが設置されました.
次に挙げられるのが、児童の福祉・教育に関する活動です.貧しい家庭の子どもたちへの支援や、学校設備の改善、奨学金制度のような取り組みも、初期のロータリークラブで行われていました.この活動は単なる寄付ではなく、地域の将来を担う人材を育てるという考え方のもと行われていたそうです.
これらの活動に共通しているのは、「お金だけを出す奉仕」ではなく、職業人としての知識・経験・信用・人脈を使って社会の問題を解決するという点です.ここに初期のロータリーの奉仕の特徴があるといえるでしょう.
さて、今回でミニ卓話は5話になりました.皆様いかがだったでしょうか?
また、今期最後の職業奉仕委員会も先日対面で行うことができました.来期もまた委員長を務めさせていただくことに加え、あと2期このミニ卓話を定期掲載していきますので、今後ともよろしくお願いいたします.
また、読んでいただいた感想などをいただけると励みになります.何かの機会に声がけしていただけると幸いです.

