ミニ卓話4 職業奉仕委員長 大坪誠治
前回「バック・スクラッチ」という言葉を紹介しました.
これは、「自分では掻けない自分の背中を、お互いが掻きあおう」という意味です.ちなみに「孫の手」とは英語で「Back Scratcher」といいます.
ロータリークラブは、1906年に1.クラブ会員の事実上の利益の増大、2.親睦とその他の必要と思われる事項の推進という定款を作成しました.これは、会員の「相互扶助」ならびに「親睦」を意味しています.
親睦では商売のための情報交換を、また相互扶助としては、事業のキャッチボールを行いました.例えば、印刷屋のラグルスは、自分の保険を保険代理店のニュートンと契約し、その代わりにニュートンはラグルスから文房具や用紙類を買い、二人はシールに石炭を注文し、シールは自分の保険をニュートンに、印刷をラグルスに依頼します.ハリスは全員の法的問題を引き受け、彼らの汚れたシャツはアーヴァンの洗濯屋に届け、洋服の仕立注文はショーレ−に頼みます.この様に、彼らは「安心して信頼できる親睦・相互扶助組織」を作り上げました.
当時のシカゴ・クラブのパンフレットには、「会員になることによって事業上のメリットがある.商品や原材料は会員と取引する義務がある.」と明記され、例会毎に取引状況を記入することが厳しく義務付けられていたそうです.
多くの方々は、相互扶助を「利己主義(エゴイズム)」と表現しています.
しかしながら私は、騙し騙されることのない、安心安全な事業ができることから、これを「職業倫理の芽生え」と考えています.
