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国際ポリオ・プラス活動ニュース

2510地区ポリオプラス委員会

 

【野生株によるポリオ症例数】

ポリオ 2020年1月1日
~3月25日
2019 2018 2017 2016
常在国 パキスタン 34(△22) 144 12 8 20
アフガニスタン 2(△2) 29 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 0 4
世界合計   36(△24) 165 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


本年3月25日までに、パキスタン22症例、アフガニスタン2症例の新規の報告があり、今年に入って全世界で野生型ポリオ発症例は36名となりました。ナイジェリアでは新規の症例の発生がありません。

【ポリオ担当チームが新型コロナウイルスへの対応を支援】
ポリオ根絶プログラムではこれまで、ポリオウイルスの特定やワクチン配布キャンペーンを通じて大規模なインフラを築いてきました。各国のポリオ根絶担当チームは、このインフラを新型コロナウイルス(COVID-19)への対応に活用することで、感染リスクにさらされやすい人、特にポリオ常在国の人びとを新型コロナウイルスから守るべく支援に乗り出しています。パキスタンやナイジェリアといった国では、何十年ものポリオ根絶活動の経験が、政府による新型ウイルス対策の支援に役立てられています。
 
1)パキスタン
パキスタンのポリオ根絶プログラムは、ウイルス感染経路の特定や地域社会への働きかけにおいてほかのどの保健プログラムよりも豊富な経験を有しています。パキスタン政府による新型コロナウイルスへの対応と対策にあたり、ポリオ根絶チームは力強い支援を提供できる立場にあります。
 
同国では現在、ポリオ根絶チームが特にサーベイランス(監視)と認識向上に力を入れて援助にあたっています。政府と密に協力しながら、チームは新型ウイルスの監視にあたる280人の保健当局者を3週間で研修したほか、ポリオのデータ管理システムと統合させた新たなデータシステムの開発を支援しました。研修を受けた人がほかの人を研修する、という仕組みにより、6260人以上もの保健従事者が研修を受け、通常のポリオ監視に加えて新型コロナウイルスの監視も行っています。この取り組みは、新型ウイルスの感染が続く限り行われます。
 
政府とWHO緊急チームの補足戦力となるポリオ根絶チームは、新型コロナウイルスの感染経路の特定や6カ所の研究所における検査の改善にも協力し、感染者数の急増や旅行者の経路特定に備えて研修を受けています。イスラマバードにあるポリオ地域研究所でも、高まる需要に応えて新型コロナウイルス検査の技術的サポートが行われています。
 
これまでにない新型の感染症であるため、ポリオ担当スタッフらは、健康リスクに関する正確な情報を広く伝えるとともに、懸念する人びとの声に耳を傾けています。パキスタン政府が以前に設置したポリオの全国ヘルプラインは、現在、新型コロナウイルスに関する情報発信にも活用されています。最初の感染者が報告された後、ポリオチームはこのヘルプラインの活用をすぐに開始。SNSなどポリオ予防接種の周知に使われていた手段は、現在、新型コロナウイルスに関する正しい情報の拡散に使われています。また、テレビCMも放映されています。今後もチームがさらに多くの人を研修し、ウイルス拡散抑止のメッセージを広げていきます。
 
2)アフガニスタン
現在、ポリオ根絶プログラムで急性弛緩性まひ(AFP)の報告を行っている地域ボランティアたちは、ポリオだけでなく、新型コロナウイルスの感染防止のために手洗いの推進も行っています。同様に、UNICEF(国連児童基金)もそのネットワークを通じて手洗いや衛生に関する情報を拡散しています。
 
現地のスタッフは、AFPの子どもを確認するために定期的に保健施設を訪問する際、新型コロナウイルスの感染の疑いがある人を確認し、報告しています。また、ポリオプログラムのスタッフが研修を行い、新型コロナウイルスに関する保健従事者の対応力を高めています。
アフガニスタンのWHOポリオチームは現在、同国政府が主導する幅広い新型コロナウイルス対策との連携を図るための拠点を設けています。また、地域レベルのポリオチームが、公共保健大臣や非政府団体、その他のパートナー団体と密に協力しながら、新型コロナウイルス対策を強化しています。
 
3)ナイジェリア
「現場で政府をサポートするようWHOが一番最初に連絡したのはポリオ担当チームだった」と話すのは、ナイジェリアのWHOポリオチーム責任者、フィオナ・ブラカさんです。
新型コロナウイルスの感染例が2件報告されているオグン州とラゴス州では、WHOのポリオプログラムの医療スタッフ50人以上が、長年にわたるポリオウイルスとの闘いで学んだ知識を生かし、感染抑止に全力で取り組んでいます。これらのスタッフは、統合されたサーベイランス、接触の追跡、データ収集と分析にあたっています。米国疾病対策センター(CDC)が支援する「Stop Transmission of Polio(ポリオ感染抑止)プログラム」に携わる公共保健専門家らは、そのスキルを新型コロナウイルスの調査に役立てています。
 
通常はポリオ根絶活動の調整を行っているWHOの現地事務局は、新型コロナウイルス対策の拠点としてもその機能を拡大させています。また、新型ウイルス対応のために電話や車両、運営サポートも提供しています。
新型コロナウイルスの感染者が報告されていない州では、ポリオ担当スタッフが備えを支援しているほか、ポリオ根絶活動のインフラがウイルス監視の強化に役立てられています。ポリオ担当スタッフらは政府関係者と密に協力し、新型コロナウイルス対応のプロトコルについての研修を支援し、ウイルスに関する住民への情報提供を行っています。また、感染の危険にある現場の保健従事者を研修する特別な取り組みも行われています。
 
4)ポリオ常在国以外
世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)の一環であるStop Transmission of Polio(ポリオ感染抑止)プログラムで研修を受けた人たちが、世界13カ国で新型コロナウイルスの対策と対応を積極的に支援しています。普段はポリオ発生への対応にあたっているWHOのアフリカ地域事務局の緊急対応チームも、アンゴラ、カメルーン、中央アフリカ共和国といった国での対策を援助しています。このほかの事務局のポリオ担当スタッフも、新型ウイルスの抑止と対応にあたるスタッフをサポートする準備を進めています。
 
ポリオ根絶活動において、私たちは伝染病がもたらす悲惨な影響を目にしてきました。この経験を踏まえ、新型コロナウイルスの軽減と拡大抑止のために、これまで培ってきた知識とリソースを投入して各国の保健システムを全力で支援するとともに、引き続き連携してポリオ根絶活動を続けていきます。
 
【ポリオ根絶の支援のため、世界のロータリーリーダーが パキスタンを訪問】
国際ロータリーの代表団がパキスタンを訪れ、イムラン・カーン首相、ザファル・ミルザ保健相、カマル・ジャベド・バジュワ陸軍参謀長、パキスタン・ポリオ全国緊急運営センター長のラナ・サフダル博士をはじめとする政府リーダーと会合しました。
 
ロータリー代表団には、2020‐21年度国際ロータリー会長ホルガー・クナーク氏、2020‐21年度ロータリー財団管理委員長 K. R. ラビンドラン氏、ロータリーのインターナショナル・ポリオプラス委員長マイケル K. マクガバン氏が参加。また、パキスタンにおけるロータリーのポリオ根絶活動を先導する次期ロータリー財団管理委員アジズ・メモン氏も同行しました。
パキスタン政府リーダーは、ポリオ根絶におけるロータリーの重要な役割と、パキスタン、およびポリオの脅威にさらされているほかの国へのロータリーによる資金援助を高く評価しました。ポリオ根絶活動において、ロータリー会員はこれまで21億ドル以上を寄付し、莫大な時間をボランティア活動に捧げてきました。
 
ロータリーは、世界的なポリオ根絶活動を他に先駆けて開始した団体として認められています。1988年にロータリーが世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)を結成した際、世界ではポリオの症例が毎年35万件発生していました。今日、ロータリー、パートナー組織、各国政府からの支援により、ポリオの発症数は99.9パーセント以上減少しています。
 
今回の会合でカーン首相は、パキスタン国内におけるポリオ根絶の新たな課題を認識した上で、パキスタンがポリオ根絶を最優先として掲げることを確認しました。同国政府はすでに、ポリオ予防接種の管理において効果的な一連の措置を組織的に導入しているほか、同国でポリオが再流行しないよう、必要なリソースを投入しています。バジュワ陸軍参謀長は、国内のすべての子どもにポリオワクチンが行き届くよう、陸軍と市民部隊の両方がロータリーの代表団を全面的に支援し、協力していくことを約束しました。
 
ザファル・ミルザ保健相は、ポリオ根絶活動の強化を確認した上で、前回の全国ポリオ予防接種活動で約4000万人の子どもが予防接種を受けたことに言及しました。
ホルガー・クナーク氏は、本訪問の結果への満足感を示すと共に、ポリオ根絶におけるパキスタン政府の尽力を称えて次のように述べました。「パキスタンのリーダーと会談し、ポリオという疾病を永遠になくすためにパキスタンが行っている新たな活動について知ることができ大変嬉しく思います。政府と陸軍からの支援があれば、パキスタンはこの使命を完遂させるに違いないと確信しています」
K. R. ラビンドラン氏もこれに同意し、次のように加えました。「ポリオ根絶は、社会全体からの支援を必要とする大規模な活動であり、ポリオによってこれ以上子どもが身体まひに苦しむことがないようにするという私たちの究極の目標です」
 
パキスタンへの訪問中、ロータリー代表団はパキスタンのロータリーリーダーとも面会しました。パキスタンには、230以上のロータリークラブがあり、約3400人のロータリー会員が活動しています。また、GPEIのメジャードナー(大口寄付者)とも会談し、全国緊急運営センターも訪問しました。ここでは、ハイテクのデータ収集システムにより、リアルタイムで根絶活動の進展をモニタリングしています。
野生型ポリオウイルスの発生が引き続き報告されている国はアフガニスタンとパキスタンのみですが、不安定な情勢、紛争、脆弱な保健システムといった問題点により、世界的なポリオ根絶の最終局面が最も困難であることが実証されています。これらの障害に立ち向かい、根絶活動を引き続き強化していくには、寄付者や各国政府からの資金援助とサポートが不可欠です。
 
【2020-21年度ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)からのお知らせ】
「昨年度の実績を踏まえて話し合った結果、次年度の日本の目標を次の通りといたします。」
 
ポリオプラス基金
・1人当たり30ドル(日本全体約270万ドル)
 
引き続きポリオ根絶活動をご支援ください。ロータリーへのご寄付には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から2倍額が上乗せされます

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【野生株によるポリオ症例数】

ポリオ 2020年1月1日
~1月29日
2019 2018 2017 2016
常在国 パキスタン 6 136 12 8 20
アフガニスタン 0 29 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 0 4
世界合計   6 165 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


2020年になり、1月29日までに、パキスタンで6症例の報告がありました。しかし、今のところ、アフガニスタン・ナイジェリアでは新規の症例の発生がありませんでした。

【ロータリーとゲイツ財団がポリオ根絶資金の上乗せを延長】
ロータリーとビル&メリンダ・ゲイツ財団は、1月22日、ポリオ根絶に年間1億5000万ドルを投入するための長期パートナーシップを継続することを発表しました。この提携の下、ロータリーは今後3年間、毎年5000万ドルを拠出することを目標に掲げ、ゲイツ財団がロータリーの拠出金に対して2倍額を上乗せすることとなります。
 

 
サンディエゴ(米国カリフォルニア)で開催中の2020年ロータリー国際協議会で流されたビデオメッセージの中で、ビル・ゲイツ氏は、ロータリーとのパートナーシップを継続する必要があると述べました。
「ポリオ根絶活動において、ゲイツ財団とロータリーとの長年のパートナーシップは不可欠となってきました」とゲイツ氏。「このため、ロータリーの募金における2倍の上乗せを延長することとしました。」さらにゲイツ氏はこう続けました。「ともにポリオ根絶を実現できると信じています」
 
この資金は、疾病のサーベイランス(監視活動)、技術支援、予防接種活動の運営支援など、ポリオ根絶活動に充てられます。
ロータリーとゲイツ財団のパートナーシップによりこれまで20億ドルが生み出されたほか、1985年にポリオプラス・プログラムが開始されて以来、ロータリアンはボランティアとしてポリオ根絶活動に無数の時間を捧げてきました。ご寄付には、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から2倍額が上乗せされます。endpolio.org/jaからポリオ根絶の情報をご覧いただき、ご支援をお寄せください。
 
国際協議会でのゲイツ氏のビデオメッセージをご覧ください。

https://cdn2.webdamdb.com/md_sS3Ly3y40Py1.mp4?1579703640

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【野生株によるポリオ症例数】前月比パキスタン+10、アフガニスタン+3

ポリオ 2019年1月1日
~11月20日
(△前月比)
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 86(△10) 12 8 20
アフガニスタン 21(△3) 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
世界合計 107(△13) 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


残念ながら、今月もパキスタン、アフガニスタンでは症例数の増加がありました。しかしながら、ナイジェリアではこの3年間、新規の症例がありません。快挙が続いています。

【最後のマイルに到達するフォーラム】
11月19日、アブダビにて開催された「最後のマイルに到達するフォーラム(the Reaching the Last Mile (RLM) Forum in Abu Dhabi)」では、ポリオ根絶のために26億ドルもの誓約が世界からあつまり、世界で最も致命的な疾病の根絶に向けて国際的な関心を集めるとともに、世界のリーダーや市民組織、とりわけ根絶活動の起点となっているロータリーにとってポリオ根絶のラストスパートに貢献する機会となりました。
 
記事はこちら(英語)
  
【ポリオ根絶のための自転車レース】
このレースのために最も多くのDDFをお寄せいただいた地区には、ホルガー・クナーク会長エレクトが訪問する予定です。ポリオ根絶自転車レース(Miles to End Polio)にDDFを寄贈するには、11月30日までに、お手続きをお願いいたします。

DDFオンライン寄贈フォームは以下。
https://rotary.qualtrics.com/jfe/form/SV_9ztdKml8KEamNmt?Q_JFE=qdg
 
また、7月1日から2020年4月30日までにポリオプラス(自転車レースへの支援を含む)に最も多くのDDFを寄せた上位5地区は、ホノルルでの2020年ロータリー国際大会でのステージで発表されることとなります。

【2019年世界ポリオデー(10月24日)を終えて】

 
「世界ポリオデー」は、世界的なポリオ撲滅に向けた大きな成果をあげ続けています。「世界ポリオデー」の旗印のもと、世界中のロータリー会員が、クラブと地域との共同で、ポリオを永久に根絶させるための戦いを支援しました。世界の136か国の479地区で、4,000クラブが5,600ものイベントを実施しました。来年の計画を開始するのに早すぎることはありません。今年のWorld Polio Day Online Global Updateとこれらの独創的なイベントで成功した事例からインスピレーションを得て今後も各クラブで取り組んでください。この世界のイベントの紹介で、当2510地区も紹介されています。
 
Japan — Rotary District 2510 held a show with traditional standup comedy called Manzai and storytelling called Rakugo. The event taught guests about polio eradication and raised funds for PolioPlus. The Rotary Club of Kobe South, Hyogo, brought together 600 performers for its End Polio Dance Festival, which created broad awareness of Rotary and the fight to end polio.

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2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2019年1月1日
~8月22日
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 53 12 8 20
アフガニスタン 13 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
常在国以外 赤道ギニア 0 0 0 0
イラク 0 0 0 0
カメルーン 0 0 0 0
シリア 0 0 0 0
エチオピア 0 0 0 0
ソマリア 0 0 0 0
ケニア 0 0 0 0
世界合計 66 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


【10月24日(木)は世界ポリオデー!】
世界ポリオデーの計画は進んでいますか? 10月24日の前後には、ポリオ根絶にちなむ活動やイベントを実施しましょう。
2510地区ポリオプラス委員会では、札幌駅前南口広場にて、10月24日の午後1時~2時の間に募金活動を行います。札幌および近郊のクラブの方は、こちらに参加していただければ幸いです。
また10月24日前後に、各クラブ・グループ別にポリオ根絶の募金活動を計画して「世界ポリオデー」に関連して独自に募金活動を実施していただいても構いません。規模の大小は問いません。予定している活動・イベントの情報をこちらのフォームからお寄せください。チラシを使用する場合は、こちらからダウンロード可能です。
今年度より「ポリオ撲滅」から「ポリオ根絶」に表現が変わったこともあり、2510地区では新しく独自に、チラシ、ポケットティッシュ、ノボリを作成しました。地区大会において各クラブにお渡しする予定ですので、是非ご活用ください。

◆フェイスブックで配信されるポリオ根絶特別プログラム
8月にお知らせしたように、日本時間の10月24日の晩(詳細な時間は未定)、国際ロータリーの日本語フェイスブックページでポリオ根絶の特別プログラムが配信されます。日本語字幕つきですので、ご覧いただける方は早速、フェイスブックのページ から「参加予定」をクリックしてください!
ポリオ根絶特別プログラムのページ

【ナイジェリア 最後の野生型症例から3年】
2019年8月21現在、ナイジェリアでは最後に野生型ポリオウイルスの症例が報告されてから3年間が経過しました。これにより、早ければ2020年半ばには、世界保健機関が定めるアフリカ地域全体のポリオフリーが認定される可能性があります。

【G20大阪サミットでポリオ根絶へのコミットメントを再確認】
2019年6月28日と29日、大阪でG20サミットが開かれ、ポリオ根絶をはじめとする世界の諸問題について各国首脳が協議しました。今年のG20と2016年のG7も含め、議長国日本はこれまで、「保健」が持続可能で包摂的な経済成長に不可欠であるという認識に基づき、グローバルヘルスを主要アジェンダとするために力を注いできました。日本のリーダーは、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」に焦点を当て、UHCが保健システムの強化および定期予防接種やポリオ根絶を含むプライマリ・ヘルス・ケアにとって不可欠であることを示しました。

【ポリオが根絶可能である5つの理由】
ポリオは根絶可能な疾病であり、私たちは根絶を必ず成し遂げます。なぜそう言い切れるのでしょうか。ヒトの病気で唯一根絶に成功した疾病があります。それは天然痘です。今回は根絶可能な疾病の条件についてご説明します。

1. ポリオウイルスの感染期間は非持続的
ポリオウイルスの感染は短期的です。つまり、ポリオに感染した場合、感染力のある期間は限られています。野生型ポリオウイルスの感染力が長期化したという症例は報告されておらず、ほとんどの場合、感染期間は1~2週間程度です。

2. ポリオウイルスの感染経路は感染者とその排せつ物のみ
中には感染経路が多すぎて根絶できない疾病もあります。しかしポリオウイルスは通常、ヒトの排せつ物だけが感染源となります。ポリオの根絶は決して容易ではありませんが、このような感染経路の特性を知ることでポリオの克服に近づくことができます。

3. ポリオウイルスが自然界で生存し続けるには限界がある
現在、ヒトへの感染を繰り返す野生型ポリオウイルス株は一種類しか存在しないということをご存知でしたか(かつては、継続的にヒトに感染するポリオウイルス株は3種類ありました)。野生型ポリオウイルスは、ヒトの体内以外では長く生存することができません。つまり、すべての人びとが予防接種を受けていれば、ポリオウイルスは宿主を見つけることができず、絶滅へと向かうのです。ロータリーが子どもたち一人ひとりに予防接種を提供し続けていく必要があるのは、こうしたウイルスの宿主をゼロにするためです。ポリオウイルスの生存期間は気温などの条件により異なりますが、感染力は時間と共に弱くなっていきます。

4. ヒトが唯一の宿主
昆虫や動物、ヒトを介して感染する疾病は数百種も存在します。ポリオが根絶可能である理由の一つに、ヒトが唯一の宿主であるということが挙げられます。何度も立証が試みられましたが、動物を介して生存・感染拡大するポリオウイルスは現在に至るまで確認されていません。

5. ポリオワクチンの予防接種でウイルス感染を防ぐことができる
安全で効果的な2種類のポリオワクチンに加え、予防接種により集団免疫を生み出すことができます。これにより、ポリオに対して免疫力を持つ人口の割合を増やすことができます。ポリオワクチンの経口投与という大規模な取り組みを通して特定の地域に住む子どもたちに予防接種を一斉に行い、ポリオの感染力が失われるまで人びとの免疫力を高めることができます。これにより、野生型ポリオウイルスの伝播が阻止されます。

ポリオを根絶できると確信できるもう一つの理由は、私たちが世界のほぼすべての国でポリオを根絶してきたという事実です。例えば、つい最近の2007年まで世界のポリオ症例の70%が集中していたインドでも、ポリオ根絶に成功したことが挙げられます。野生型ポリオウイルスの症例が現在も報告されている国は2カ国のみであり、私たちはこれらの国からもポリオを根絶するための手段と科学的知識を有しています。ポリオ根絶を支援するためのご寄付を受け付けているほか、END POLIO NOW(ポリオ根絶活動)のフェイスブックページではロータリーとパートナー組織によるポリオ根絶の取り組みを紹介しています。

【ロータリーとポリオ 動画】
ポリオ根絶におけるロータリーの取り組みについて学ぶ動画が公開されまし た。10 分間バージョンと 15 分間バージョンがあり、ダウンロードすることもで きます。イベントや講演等でぜひご活用ください。
https://vimeopro.com/rotary/polioplus-videos-japanese

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野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2019年1月1日
~7月24日
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 45 12 8 20
アフガニスタン 11 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
常在国以外 赤道ギニア 0 0 0 0
イラク 0 0 0 0
カメルーン 0 0 0 0
シリア 0 0 0 0
エチオピア 0 0 0 0
ソマリア 0 0 0 0
ケニア 0 0 0 0
世界合計 56 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


【10月24日は世界ポリオデー: 今からご計画を】
ポリオワクチンを開発したジョナス・ソーク博士の誕生日を記念して定められた「世界ポリオデー」の前後には、世界中のロータリーファミリーがポリオ根絶を目的としたイベントや活動を実施します。全世界が一斉にポリオ根絶にスポットライトを当てることで、ポリオへの認識と支援が大きく高まるでしょう。ロータリーデーの開催、スポーツイベント(マラソンや自転車レースなど)、チャリティコンサート、街頭募金、地域のお祭りへの参加など、それぞれのクラブや地域に合った活動をぜひご計画ください!
昨年に情報が寄せられたポリオ根絶イベント数は、世界で4,000 件以上、日本 では 128 件でした。
「世界ポリオデー クラブや地区にできること」のチラシをクラブに配布して、イベント実施を奨励しましょう。研修や例会での配布にも最適です。

◆計画中のポリオ根絶イベント/活動の情報を、財団室ニュースへオンラインフォームからお寄せください(大まかな情報で構いません)。

◆フェイスブックでの世界ポリオデー 特別プログラム
10月24日には、国際ロータリーのフェイスブック(日本語ページを含む全言語)で ポリオ根絶の特別プログラムが配信されます。今年は各地域の時間に合わせて配信され、日本を含むアジア地域のプログラムは24日の晩に配信予定です(詳しい時間は後日、国際ロータリーの日本語フェイスブックページでご確認ください)。近日中にフェイスブックのイベントページが開設されますので、「参加予定」 をクリックしてぜひご参加ください!

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野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2019年1月1日
~6月19日
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 27 12 8 20
アフガニスタン 10 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
常在国以外 赤道ギニア 0 0 0 0
イラク 0 0 0 0
カメルーン 0 0 0 0
シリア 0 0 0 0
エチオピア 0 0 0 0
ソマリア 0 0 0 0
ケニア 0 0 0 0
世界合計 37 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


【撲滅から根絶へ】
ロータリーは 30 年以上にわたって地球上からポリオをなくす活動を継続しています。
これまで、Eradicationという英語に対応する日本語は撲滅という言葉でしたが、現在GPEI(世界ポリオ撲滅推進活動)を構成する組織では根絶を使っています。時代の変化に合わせて、7月1日から「撲滅」という言葉から「根絶」に変えてポリオ根絶に向けて一層の活動を展開しましょう。

【最後の一押しが重要な理由】
2018年には前年度よりも多くの野生型ポリオウイルスによる発症が報告されました。ポリオのない世界を実現することの希望は失われたのでしょうか。インターナショナル・ポリオプラス委員会のマイケル K. マクガバン委員長が、「ポリオのない世界」を実現するためにロータリアンにできることを説明しています。

ポリオフリーの世界へ
最終局面が重要となる7つの理由


インターナショナル・ポリオプラス委員長
マイケル K. マクガバン

1. 2018年は2017年よりも多くの野生型ポリオウイルスによる発症が報告されました。ポリオのない世界を実現することの希望は失われたのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。発症数ゼロに近づくにつれて数が多少変動するであろうことを予測していました。この4年間での発症は毎年100件以下となっており、これは大きな進展が成されていることを物語っています。ポリオが脅威となっている地域で政府やロータリアンが懸命に活動しており、目標は確実に達成されるでしょう。
 
2. ポリオのような疾病をなくすことは、なぜ難しいのですか?
ポリオワクチンがすぐ手に入る米国でさえ、ポリオをなくすのに20年の歳月を要しました。現在ポリオの活動に取り組んでいる地域には米国のような保健システムがなく、活動はより困難となります。
 
3. 現在どのような課題に取り組んでいますか?
ロータリーは、野生型ポリオウイルスの常在国(アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン)で、長年にわたり活動を続けてきましたが、これらの国の一部の人々は、資金がポリオに使われ、ほかのニーズに使われないことを懸念しています。また、ポリオ予防接種(特にポリオのみに有効なワクチン)を受け続けることに対する抵抗もあります。そのため、目下の課題は、ポリオ予防接種にほかのサービスを加えて市民や子どもたちに提供することで、保護者の支持を得るための方法を見つけることです。これがつまり、「ポリオプラス」の「プラス」にあたるものです。
 
4. 活動地域での武装衝突はどう影響しますか?
武装衝突により予防接種活動がはるかに困難になります。GPEIでは、政府だけでなく、反政府分子への対応も行っています。ロータリーでは信頼とサポートが得られるよう尽力していますが、数カ月、ときには何年も予防接種を行えない地域が存在しています。
 
5. 予防接種を受けられなかった子どもがいる場合、予防接種チームはそれをどのように確認するのですか? チームが把握していない子どももいるのでしょうか?
そこは対策が功を奏しているようで、予防接種を受けることができない子どもの数は減ってきており、今後もその数を減らしていくことが課題となります。ナイジェリアでは、国内で2年間発症がなかった後の2016年にボルノ州で数件の発症がおきるという事態となりましたが、それ以来ロータリーは多くの対応を行ってきました。今ではGPSマッピング機能を用いて子どもたちの場所を確認し、自治体と協力してすべての子どもたちが確実にポリオワクチンを接種できるようにしています。
 
6. 最近の成果としては、どのようなものがありますか?
ポリオ常在国を除けば、世界ではこの約5年間、野生型ポリオウイルスによる発症が出ていません。ナイジェリアでは限られた地域において発症が報告されましたが、その後約3年間、野生型ポリオウイルスによる発症は起きていません。
 
7. ロータリアンが知るべき一番大切なことは何ですか?
私はアフガニスタン、ナイジェリア、それにパキスタンでのロータリアンの献身、粘り強さに非常に感銘を受けています。彼らは懸命に活動しています。彼らの活動は驚くべきものです。
ロータリアンは常に前向きに支援していかなくてはいけません。そして政府のリーダーたちに対して、継続的に資金援助していくことの必要性を訴え続けなくてはいけません。目前に迫ったゴールをみすみす逃すことはできません。

カテゴリー: ポリオプラス委員会

謹啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
また日頃から岩見沢東ロータリークラブの諸活動にご理解、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、当クラブはこの度下記の通り例会場と事務局を移転する運びとなりました。
つきましては、大変お手数ですが当クラブあての郵便物等ご配慮いただきます様、お願い申し上げます。
なお、電話番号、FAX番号、メールアドレスに変更はありませんので、宜しくお願い致します。

新住所(例会場、事務局とともに)
〒068-0021
北海道岩見沢市1条西2丁目8-2
いわせん会館ビル 3階

事務局は6月26日(水)より、例会場は7月2日(火)より新住所となります。

謹白

カテゴリー: お知らせ 岩見沢東RC

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2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2019年1月1日
~5月22日
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 17 12 8 20
アフガニスタン 7 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
常在国以外 赤道ギニア 0 0 0 0
イラク 0 0 0 0
カメルーン 0 0 0 0
シリア 0 0 0 0
エチオピア 0 0 0 0
ソマリア 0 0 0 0
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世界合計 24 33 22 37

【ポリオ撲滅情報】


【ポリオとの闘いが他の疾病にも大きな影響をもたらす5つの理由】
執筆者:Daniela Garcia
2019年4月26日

ポリオは特に幼い子どもにも起こりうる生涯にわたる麻痺で、1955年にジョナス・ソーク博士がポリオワクチンを導入したときに予防可能になりました。ロータリーとGPEIのパートナー団体は、ポリオとの闘いを始めて以来、予防接種とポリオフリーをめざす活動を促進するシステムを開発してきました。このポリオとの闘いで築かれたインフラのおかげで、ポリオのない世界へと近づくことができます。
しかし、ほかの病気との闘いでも、このインフラが役立つことをご存じでしたか。

1.コールドチェーン
ポリオワクチンは冷やしておく必要があります。冷やさないと効能を失う危険があるからです。冷凍、冷蔵、保冷の機能をもつこのシステムは「コールドチェーン」と呼ばれ、ポリオ活動の従事者が極端な暑さの中でもワクチンを貯蔵し、長距離輸送できるように開発されました。パキスタンでは現在、はしかの予防接種プログラムで同じ制度を利用しています。同国シンド省では最近、寒冷チェーンの助けを借りて730万人以上の子どもたちにはしかの予防接種をするという目標を達成しました。

2.マイクロプランニング
都市部から離れた地域では、より多くの子どもにポリオの予防接種をする上でマイクロプランニングが重要となります。マイクロプランは、医療従事者が優先コミュニティを特定し、潜在的な障壁に対処し、有効な予防接種キャンペーンの計画を策定することを可能にします。ポリオワーカーは地域社会の詳細をできるだけ多く集め、子どもたち全員がワクチン接種を受けられるようにしています。この戦略は、インドでこの5年間、ポリオのない状態を保つのに役立っています。現在、インドのミワット地区では、はしかや風疹の予防接種率を高めるためにマイクロプランニングを使用しています。

3.サーベイランス
ポリオのサーベイランス(監視)システムは、ポリオの新しい症例を検出し、その発生場所と発生方法を決定するのに役立ちます。環境サーベイランスは、汚水またはその他の環境サンプル中のポリオウイルスの有無を調べるもので、急性弛緩性まひなどの症状がない場合に、ポリオ感染を確認するのに役立ちます。ナイジェリアのボノ州では現在、このシステムが黄色熱の症状がある人を見つけるために使われており、2018年に起きた黄熱病の発生で800万人の予防接種が行われた際に大きな力となりました。

4.ウイルス接触の追跡
ポリオは伝染病なので、ポリオワーカーは発症者による接触を追跡し、感染の可能性のある人と、その人と接触した人を調べます。このような追跡は、2014年にナイジェリアで起きたエボラ出血熱の封じ込めにおいて非常に重要な役割を担いました。リベリアの旅行者がエボラと診断されたときは、ナイジェリア当局が旅行者の連絡先をすばやく突き止め、隔離し、病気のさらなるまん延を阻止できました。

5.緊急オペレーションセンター
ポリオの活動で構築されたもう一つの重要なインフラは、緊急オペレーションセンターのネットワークです。これらのセンターは、医療従事者と政府関係者が協力し、より迅速で効果的な緊急対応をするための一元化された場所となります。ナイジェリアのラゴスにあるセンターは元来ポリオ対策のために設置されたもので、エボラ出血熱への迅速な対応でも役立ちました。これにより、エボラ発症の報告は19件のみとなり、3カ月以内に事態を収拾することができました。

カテゴリー: ポリオプラス委員会

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野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2019年1月1日
~4月24日
2018年 2017年 2016年
常在国 パキスタン 6 12 8 20
アフガニスタン 3 21 14 13
ナイジェリア 0 0 0 4
常在国以外 赤道ギニア 0 0 0 0
イラク 0 0 0 0
カメルーン 0 0 0 0
シリア 0 0 0 0
エチオピア 0 0 0 0
ソマリア 0 0 0 0
ケニア 0 0 0 0
世界合計 9 33 22 37
カテゴリー: ポリオプラス委員会