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ガバナー就任にあたって

福井敬悟(札幌手稲RC)
国際ロータリー第2510地区
2020-2021年度ガバナー

「守・破・離」の心で、初心忘れず!変化を恐れず!希望の扉を開きましょう。

 今年度、第2510地区ガバナーを務めさせていただきます札幌手稲RCの福井敬悟でございます。
 福田ガバナー年度が令和改元の記念すべき年を終え、2020-2021年度は日本のロータリー100周年、東京オリンピック開催と輝かしい年を迎えることが出来ると信じていました。しかしながら、現在のような事態を誰が想像できたでしょうか。
 
 「COVID-19」騒動が一過性で終わり、また元の生活やロータリー活動が出来るとは考えられません。瞬く間に世界中に拡散したこの様な事態は、正に「地域から世界に」点から線にそして面に 立体にと情報の流れが瞬時に伝わると同じように感染症も伝わることを改めて教えてくれました。
 
 同時に、ロータリーの「ポリオ根絶」への取り組みも決して忘れてはいけません。「COVID-19」パンデミックを機にこれまでの踏襲を見直し、新しい感覚で我々の思考、生活、文化、環境の構築を考えなければなりません。
 
 しかし、私達ロータリーには道標となるビジョン声明があります。「私たちロータリアンは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動をする世界を目指しています」とあり、明確な方向が示されています。
 
 ホルガー・クナーク RI 会長の講演にありますが、この行動計画を実行に移す時が今やってきました。この計画によりロータリーがよ
り大きなインパクトをもたらし、参加者の基盤を広げ、参加者の積極的な関わりを促し、適応力を高めて行く事になります。
 
 「時間は、私達のためにスローダウンしてくれません。」
 「太陽が出ているうちに屋根を修理しなくてはならないのです。」
 
 今年度 RI 会長テーマ「Rotary Opens Opportunities」=「ロータリーは機会の扉を開く」
 ロータリーは私達に、リーダーシップの機会、奉仕のアイデアを実行に移すために世界を旅する機会、そして生涯続く友情の絆を築く機会を与えてくれるのです。この機会を捉えてロータリーを成長させ、より強く、適応力を高め、中核的価値観に寄り添ったロータリーになるのです。とクナーク RI 会長は強く呼びかけています。
 
 次年度の第2510地区の目標は、「守・破・離」の心で「日本のロータリー100周年を祝おう!これからの100年に向けて」とし、5 つの目標
と数値目標を掲げました。
 
 目標
1. IT 活用の推進と公共イメージの向上
2. 会員基盤の強化
3.1クラブ1プロジェクトの推進
4. ロータリーファミリーへの支援と学友
との連携強化
5. クラブ戦略計画の作成に期待
 
 数値目標
*ロータリークラブカードの推進
*ロータリー財団への寄付
・ゼロクラブ ゼロの達成
・年次基金 1人 年間 150 ドル以上
*ポリオ根絶に向け 1人年間30ドル以上
*米山記念奨学金 1人 年間 16,000 円以上
 
 今年度は PETS と地区研修・協議会を開催する事がかなわず、資料等のご案内が遅れ、クラブの計画立案に関して大変ご迷惑をお掛けいたしました。すでにセミナー内容に関しては配布資料とともに DVD に収めて配布いたしましたので、是非ダウンロード、コピーをしてご覧下さい。

 私は、丁度10年前の 2010-2011 年度佐々木正丞ガバナー年度、第4グループガバナー補佐を務めました。その年度 RI 会長テーマは「地域を育み、大陸を繋ぐ」でした。
 
 ロータリーは「地元地域社会の精神とリソースを育しんで、なおかつ大陸を繋ぐ結束なのです」と佐々木ガバナーが説いていたこと、クラブ・リーダーシッププランの説明で、日本語で言うリーダーシップは、非常に強い言葉で上下、縦の関係を感じるがそうではなく、英語で言う「リーダーシップ・プラン」というのは自発的に自ら動き、100年間も標準細則という箱でやってきたが、それを脱皮して自分のクラブ用の中・長期計画(ビジョン)を作りなさいと説いていらっしゃった事を思い出しました。正に「守・破・離」の破・離です。
 
 ポール・ハリスは「ロータリーは人間の生き方で有り、善意で気取らない健全な、そして親切な生き方である」、4 つのテストを説いたハーバート・テーラーは「Rotary is maker
of friendships and builder of men」=「ロータリーは友情を作り、人を作る」と言われました。私はガバナーにご指名頂いたときに申し上げましたが、ロータリーは生き方を学ぶ場所であり、生き方を学ぶのに定年はないと考えています。そんな思いを強く持ち、精進して、ガバナー年度を務めさせていただく所存でございます。
 
 COVIT-19 感染の影響で、予定されている行事の変更が多々予想され、何かと困難な年になると思われます。しかし、今年度は素晴らしい12名のガバナー補佐、精鋭揃いの地区役員と地区委員長の皆様、そして尊敬するパストガバナーの皆様には地区委員会にカウンセラーとしてご助力を得ることが出来、大変心強く感じています。
 
 第2510地区 70クラブの会長・幹事はじめ会員の皆様、様々な面でご不便ご迷惑をお掛けすることとなるかもしれませんが、どうぞ一年間ご理解とご協力宜しくお願いいたします。