ポリオプラス委員会より

ポリオプラスニュース3月号

2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

*2023年3月28日現在

ポリオ 2023年1月1日~3月28日 2022年 2021年 2020年 2019年
常在国 パキスタン 1 20 1 84 147
アフガニスタン 0 2 4 56 29
非常在国 モザンビーク 0 8 0 0 0
マラウイ 0 0 1 0 0
世界合計 1 30 6 140 176

ポリオ撲滅情報 

 
2023年、新規発症確定例はパキスタンの1症例です。
*現在、ポリオ常在国はアフガニスタンとパキスタンの2国のみです。

【世界予防接種週間 4月24~30日】

 
-認識を高め、ワクチンへの理解を向上させ、命を救おう-

私たちのポリオ根絶活動は、命を救うワクチンの力を証明するものです。これまでに 30 億人の子どもがポリオワクチンを接種し、1988 年以降、ポリオの発症は 99.9%減少しています。しかし、すべての子どもが予防接種を受け、ポリオを根絶させるまで、この活動を終えることはできません。ワクチンは命を救うというメッセージを広げましょう(#VaccinesWork)。
*世界予防接種週間のツールキットをダウンロード
*End Polio Now ウェブサイト
 
【ポリオ根絶の枠組みを超えた存在】
パキスタンのポリオ根絶活動では、女性が3分の2を占めています。経済参加と機会におけるジェンダー平等の順位が世界146カ国中145位(世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数による)であるこの国にとって、この女性の割合は驚くべきことです。

女性のワクチン接種員の役割は必要から生まれたものです。文化的規範のため、パキスタンでは人の家に男性が入ることが許されません。医療ケアを提供する女性は、重要な役割を担っているのです。彼女らは母親同士のつながりを築き、ポリオだけでなくほかの健康問題についても信頼できるアドバイスを提供できます。

▲女性保健員は、男性の保健員が入れないような家にも入ることができます。

昨年、パキスタンのポリオ根絶活動家たちと面会したジェニファー・ジョーンズ国際ロータリー会長は、「最前線における女性たちの協力が、目標を達成するための力となる」と話します。
現在、野生型ポリオウイルスによる発症が起きている国は、パキスタンとアフガニスタンの二カ国のみとなっています。

女性ワクチン接種員の仕事は安全でも簡単でもありません。悪態をつかれ、突き飛ばされ、殴られ、時として殺されることもあります。誤った情報にも対応しなければなりません。そんな彼女たちの活動は、ポリオ根絶の枠組みを超えた極めて重要な役割を担っています。

「彼女たちは教育を支え、家庭を支え、男性をも支え、パキスタンに変化をもたらしている」。そう話すのは、カラチのポリオ支援センターのコーディネーターである、サディア・シャキールさんです。「ポリオを超えた大きなことを支えているんです」

シャキールさんは彼女たちを「小さな起業家」と呼んでいます。女性ワクチン接種員の大半は21~38歳で、子どももいるそうです。夜明け前に起きてお祈りし、子どもたちに朝食を食べさせ、それからポリオ根絶のための活動へと出発しています。

世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)では、女性の起用が重要な戦略の一つとなっています。それは、最前線でワクチンを届けるためだけではありません。スーパーバイザー、医師、意思決定者として女性を採用するのです。世界保健機関(WHO)東地中海地域のポリオ根絶担当ディレクターであるハミド・ジャファリ氏は、「根絶プログラムのあらゆるレベルにおいて、女性なしでは成功はありえない」と話します。

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【次年度(2023-24)の日本の目標】
◼ポリオプラス基金 :1人当たり30ドル
(1,500ドル以上の寄付をしたクラブには、ロータリー財団から感謝状が贈られます。)

【ロータリー財団 世界の目標】
◼ポリオプラス基金 1億5,000万ドル
(ゲイツ財団からの上乗せ含む)

ポリオプラスの活動に、これからもご支援、ご協力お願いいたします。

 

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