各クラブ事業紹介シリーズNo.2 滝川RC「ダ・ヴィンチプロジェクト」
北海道滝川市の黒柳朝さんの実家があった「チョっちゃんの坂」の交差点に、小学生たちが描き上げた擁壁画があります。完成から28年が経ち色が剝がれボロボロになっているのを見るたびに、第2510地区滝川ロータリークラブ(RC)2019年~2020年度鈴木英光会長は胸を痛めておりました。
何とか擁壁の修理・補修をして、子供たちに新しい絵を描いてもらえないか? ロータリーで何とかできないか? その思いを強く持ち滝川RC役員・理事会に図り承認され、地区財団からの補助金も頂くことができました。
また滝川市に相談したところ、市の開基130周年協賛事業として快諾。市教育委員会・建設協会・技能協会・美術協会などに協力を要請し、快く引き受けて頂きました。
戎谷侑男社会奉仕委員長をはじめ奉仕プロジェクトで組織を作り、【ダ・ヴィンチプロジェクト】としてスタートしました。
ところが新型コロナ感染の影響で、子供たちの参加が困難となり、継続自体も危ぶまれました。このままあきらめるしかないのか。鈴木会長は悩みました。
幸い滝川市の感染は極めて少なく、こういう時期だからこそ少しでも明るいニュースを届けたい、という強い思いで続行することにしました。
滝川美術協会三宅会長を中心に下絵の事前準備を整え、6月6日の擁壁画制作当日は感染症対策に細心の注意を払い、滝川RC会員と家族、各団体関係者やボランティアのみなさん、そしてうれしいことに話を聞いた子供たちがたくさん集まってきてくれました。
参加された皆さん全員が目を輝かせ、真剣に絵筆を走らせていました。
当クラブ渡邉パストガバナーは『久しぶりに絵筆を使いとても楽しい』と自ら描いたひまわりにいつまでも見入っていました。
完成した作品「滝川の四季」は、日本を代表する日本画家の巨匠岩橋英遠画伯のDNAを持つ滝川市民ならではの素晴らしい出来栄えで、鮮やかな景色が描き出されています。
完成後の擁壁画をじっと眺めて鈴木会長は「素晴らしい出来栄えで、絵の持つ力は想像以上。元気や勇気・希望を感じてくれると嬉しい。また作業にかかわって頂いた皆さんに心から感謝を申し上げたい」と目頭を熱くして語っていました。
滝川RCの奉仕活動を体現した事業として、いまこの擁壁画が滝川市の新しい観光名所として市民はもとより多くの人々に感動と夢を与えることを期待するとともに、この壁画を守っていくことが滝川RCの使命だと思っています。
戎谷 侑男 社会奉仕委員長(当時)