ポリオプラス委員会より

ポリオプラスニュース5月号

2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

ポリオ 2022年1月1日~4月26日 2021年 2020年 2019年
常在国 パキスタン 1 1 84 147
アフガニスタン 1 4 56 29
非常在国 マラウイ 0 1 0 0
世界合計 2 6 140 176

【ポリオ撲滅情報】

 
*2022年4月26日現在、先月以降の新規発症はパキスタンの1名です。

【世界予防接種週間:ワクチンが地域社会の健康を守る】
●子どもたちを守るためにロータリーと共にワクチンの力を示しましょう

ポリオとの闘いにおける進展は、ワクチン接種の重要性を証明するものです。世界保健機関(WHO)によると、ワクチンの効果に関する認識を高め、予防接種率を上げていくことで、ポリオを含むワクチンで予防できる疾病から世界中の何百万人もの人びとを守るこができるとされています。4月24~30日の世界予防接種週間は、予防接種活動に焦点を当てる機会となり、ロータリーと世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)のパートナー団体が築いた強固なインフラを、その模範的な例として示すことができます。
 
GPEIは、ポリオワクチンによって、世界中で推定2,000万人の子どもが身体まひから救われたと推定しています。ロータリーがGPEIの発足に協力した1988年当時、ポリオによって世界中で毎日1,000人以上が身体まひになり、そのほとんどが幼い子どもたちでした。
 
以来、ロータリーとパートナー団体はポリオ発症数を99%削減し、2021年には、野生型ポリオウイルスによる発症数がわずか6件となりました。野生型ポリオウイルスによる発症が現在も起きている国は、アフガニスタンとパキスタンの2カ国のみです。
 
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【世界予防接種週間】
・4月24~30日の世界予防接種週間は、ワクチンの力をアピールし、ポリオ根絶を支援するまたとない機会です。世界予防接種週間のツールキット(画像やソーシャルメディア用メッセージ)を活用して、ポリオ根絶活動がいかにワクチンの有効性を証明してきたかを人びとに伝えましょう。ロータリー会員とパートナー団体は、ワクチンへの抵抗に立ち向かい、すべての子どもにポリオワクチンを投与するために尽力してきました。これにより、1988年以来、ポリオの症例は99.9%減少しています。
 
・また、こちらのビデオを紹介することで、ポリオ予防接種活動のために何が必要とされ、なぜポリオ根絶に向けて前進を続けることが重要なのかを伝えることができます。こどもたちを守るためにロータリーと共にワクチンの力を示しましょう。
 
・世界予防接種週間におけるロータリーの活動を支援する方法についてはポリオプラスニュース4月号をご参照下さい。
 
【ニュースで取り上げられたロータリー】
3月のユニセフとのロータリーデーの一環として、ユニセフは、シェカール・メータRI会長によるブログ投稿を紹介しました(記事はこちら)。メータ会長は、母国インドで、女性の医療従事者が一軒一軒を訪れて子どもたちに予防接種を行う姿を目の当たりにしたと語っています。また、ロータリーとユニセフがパートナーとなっている世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)は、2022-2026年のポリオ根絶戦略において、第一線で活動する女性の役割を優先的に取り上げていることを指摘しています。
 
国際ロータリーのポリオプラス担当ディレクターであるキャロル・パンダックとその他のGPEI代表者は、今月、ウォールストリート・ジャーナルの記事で、ウクライナ危機がポリオ根絶活動に与える影響についてインタビューを受けました。戦争により同国の予防接種キャンペーンが中断され、多数の人びとがウクライナ国内のほかの地域や近隣諸国へ避難したため、子どもたちへの予防接種が困難になっています。また、この記事では、新型の経口ワクチンがワクチン由来ポリオの発症を防ぐのに役立っているというポジティブなニュースも紹介されています。

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