ミニ卓話8 職業奉仕委員長 大坪誠治
決議23-34 その3
「He(One) profits most who serves best」は、Arthur Frederick Sheldon(以下、シェルドン)の「He profits most who serves his fellows best」からきています.
しかし、仲間内(his fellows)だけで助け合うのはいかがなものかと解釈されたことで、「his fellows」は削除されました.もし「事業に関わるすべての人」という解釈であれば、削除されなかったかもしれません.
現在は、「最も奉仕するもの、最も多く報いられる」と訳されていますが、「profit」の本来の意味は、「利益」を意味しているため、「(事業に関わるものに)最も貢献するものは、最も多くの利益を得る」と訳す方がわかりやすいです.
シェルドンは、「Business is the science of human service」と提唱し、顧客、取引先、職員、そして事業の利益が大切であるという「経営学理論」を展開しました.しかし、これはあくまでも事業理論であるため、常に成り立つとは限りません.したがって、これを「Service(事業)の理想的なあり方」としたのです
職業倫理と企業利益を求めるこの標語は、近江商人の「三方良し」、二宮尊徳の「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」、廣池千九郎の「道徳経済一体論」など日本でも類似したものが数多くあります.
日本の標語に当てはめるのはいかがなものかとおっしゃる方がいますが、私は経営学には日本も外国もなく、原理・原則は類似していてもおかしくはない、そしてこれらは日本人にとって馴染みのある考え方であると思っています.
のちにシェルドンは、「He profits most who serves and conserves best」と述べています.当然ながら、事業を継続していくためには「お金は無駄にせず、使うべきところに注意深く使うこと(保全、節約)」が必要であるということですね.
