ポリオプラスニュース1月号
【野生株によるポリオ症例数】
ポリオ | 国 | 2020年1月1日 ~12月23日 |
2019 | 2018 | 2017 | 2016 |
常在国 | パキスタン | 83(△1) | 147 | 12 | 8 | 20 |
アフガニスタン | 56(△±0) | 29 | 21 | 14 | 13 | |
世界合計 | 139(△1) | 176 | 33 | 22 | 37 |
【ポリオ撲滅情報】
・2020年12月23日までに報告されたポリオの症例です。
・パキスタンで1症例の新規報告がありました。
・アフガニスタンの新規症例はありませんでした。
・全世界で野生型ポリオ発症例は1症例増加し、139名になりました。
【コロナ禍でもポリオ根絶活動が継続】
ロータリーとパートナー団体は、ポリオ根絶活動に引き続き尽力しつつ、コロナウイルスへの対応において、疾病対策のインフラを生かしてきました。
コロナウイルスの流行は、この疾病そのものだけでなく、幅広い保健分野に影響を及ぼしています。2020年5月、世界保健機関は、世界の1歳未満の子ども8000万人が、各種の疾病のための定期的予防接種を受けていないと報告しました。予防接種従事者、乳幼児、その家族の間で濃厚接触が考えられるコロナ禍で、ポリオの予防接種を一時停止することは必要なことでした。しかし、UNICEF(国連児童基金)のヘンリエッタ・フォア事務局長は、「一つの疾病の発生に対処するために、もう一つの疾病を無視することはできない」と警鐘を鳴らします。
記事の続きはこちら
パートナーシップが重要である理由】
1988年から現在にいたるまで、100万人以上のロータリアンが率先して時間やリソースを注ぎ、ポリオの根絶に尽力しています。地域社会のリーダーであるロータリアンは、ポリオに対する人びとの認識を高めながら募金にも力を入れ、ポリオ根絶への資金援助と支援を各国政府に呼びかけています。
しかし、ポリオ根絶は複雑さを伴う仕事であり、ロータリーだけでは達成できません。世界ポリオ根絶推進活動(GPEI)の各パートナー団体は、技術的支援や感染発生の調査、ワクチンの配布と管理などを担当しています。
記事の続きはこちら
【ロータリーのポリオプラスについて(1)】
ポリオを根絶しなければならない5つの理由
1.あなたの寄付は生活を改善します。
今日、ポリオによって麻痺するはずの1900万人が歩いており、そうでなければ死んでいたはずの150万人が生きています。
2.あなたの寄付は将来に投資されます。
今日、すべての撲滅活動が停止した場合、10年以内に、ポリオは毎年20万人もの子供たちを麻痺させる可能性があります。ポリオのない世界は、世界中の子供たちにとってより健康的な世界になります。
3.あなたの寄付は子供の健康を改善します。
ポリオの監視ネットワークと予防接種キャンペーンでは、ビタミン欠乏症やはしかなどの他の健康上の問題についても子供たちを監視しているため、より早く対処することができます。
4.あなたの寄付は医療費を下げます。
ポリオ撲滅への世界的な取り組みにより、1988年以来すでに270億ドル以上の医療費が節約されており、2050年までにさらに140億ドルの節約が見込まれています。
5.あなたの寄付は歴史を作ります。
ポリオ撲滅は、天然痘に続き、ポリオが世界で2番目に根絶された人間の病気になるという、歴史上最大の公衆衛生上の成果の1つです。
「ポリオプラスニュース」で、ポリオに対する知識を増やしていただき、ロータリーの「ポリオプラス」活動にご理解とご協力をお願いいたします。今年もよろしくお願いいたします。