ポリオプラス委員会より

ポリオプラスニュース 2023年10月号

2510地区ポリオプラス委員会

 

野生株によるポリオ症例数

*2023年10月3日現在

ポリオ 2023年1月1日~10月3日 2022年 2021年 2020年 2019年
常在国 パキスタン 2 20 1 84 147
アフガニスタン 6(+1) 2 4 56 29
非常在国 モザンビーク 0 8 0 0 0
マラウイ 0 0 1 0 0
世界合計 8 30 6 140 176

ポリオ撲滅情報 

 
2023年10月3日現在、新規発症例はアフガニスタンの1例です。
*現在、ポリオ常在国はアフガニスタンとパキスタンの2国のみです。

【世界ポリオデー迫る】

 

*一人ひとりの行動の喚起にご協力ください*

世界ポリオデーに寄せて、ゴードン・マッキナリーRI会長は、現在もポリオ根絶活動への支援が必要とされる理由を述べています。
 
ポリオ根絶への行動が求められる中、私たち一人ひとりに、大きな変化をもたらす力があります。ポリオは依然として世界的な脅威ですが、力を結集すれば終止符を打つことができます。予防接種の重要性を広く知ってもらうこと、ポリオ根絶活動への参加を呼びかけること、ボランティアとして時間や専門知識を提供することなど、私たちの行動が子どもを身体まひから守るための波及効果を生み出します。この予防可能な病気で苦しむ子どものいない未来を築くために団結しましょう。

昨年、ロードバイクでの日本縦断を実行し、3つの重要なマイルストーンを達成した宮崎陽市郎さんに関するブログ記事をご紹介します。現在、宮崎さんはガバナーとしての責務を果たしつつ、今年 10 月に決行する新たな挑戦に向けて準備を進めています。次の記事をお読みいただき、そのリンクを多くの会員にご紹介ください。一人ひとりの行動を喚起するストーリーです。

『ポリオ根絶のために笑顔で走る』

▲昨年、ポリオプラス基金への寄付を募るため、自転車での日本縦断チャレンジに挑んだ宮崎陽市郎さん。ガバナーに就任した今年、ポリオプラス・ソサエティを促進するために新たなチャレンジに挑みます。

昨年、ポリオ根絶のためのファンドレイジングを立ち上げ、ロードバイクで日本縦断を達成したガバナーエレクトが、今年はガバナーとして、ポリオプラス・ソサエティの推進のためにペダルをこぎます。
第 2750 地区ガバナーの宮崎陽市郎さん(東京三鷹ロータリークラブ)が昨年11 月に挑んだ道のりは、宗谷岬(北海道)から佐多岬(鹿児島)にいたる約2,750 キロメートル。その走行距離は、米国メイン州にあるカナダとの国境から南端フロリダ州のオーランドまでの移動距離にも勝ります。平坦な道ばかりではなく、海岸沿いでは強風に襲われます。長く暗いトンネルではバランス感覚が麻痺し、経験者曰く、上り坂なのか下り坂なのか、まるで「空中をこいでいる」ような危険な状況に陥ることもあります。

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人種差別のただ中でポリオと闘う

*米国の人種隔離政策のただ中でポリオ感染拡大防止に取り組んだ黒人医師や研究者たちのストーリー*

マイロン・トンプソンさんに起こったことは、わずかな体の異変から始まりました。ポリオがアメリカ南部で猛威を振るっていた1949年、2歳の小さな幼児は高熱で苦しみ出し動けなくなりました。恐怖にかられた彼の母親は、近くにあるアラバマ州タスキーギの病院に駆け込みました。4本の円柱で支えられた玄関がある壮大な赤レンガの建物は、まるで威厳のあるホテルのようでした。そこではポリオに罹患した子どもへの対応に特化した医師や看護師が両手を広げて患者を迎えいれ、ただちに治療が始められました。

病気の黒人の子どもが一流の治療を受けられたことがどれほど素晴らしい幸運だったか、トンプソンさんが気が付いたのは何年も後のことでした。彼が治療を受けたジョンA.アンドリュー記念病院小児麻痺センターは黒人大学のキャンパス内にあり、ポリオにかかった黒人の子どもの治療に特化した米国唯一の施設でした。当時、南部諸州の州法として存在したジム・クロウ法により、病院が黒人患者を追い返したり、受け入れたとしても場所を白人と分け低レベルの治療を施したりすることは当たり前のことでした。「ただ治療を受けたというだけではありません」と話すトンプソンさんの声は柔らかく控えめで、縁眼鏡の奥から真剣な眼差しが向けられます。「私への対応は尊厳にみちたものでした」

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世界ポリオデーに行動しよう

10月24日は世界ポリオデーです! 以下の4つを実践しましょう!

1.<参加する>
今年の世界ポリオデーに、バーチャルや対面式でイベントや募金活動を実施したり、ソーシャルメディアでポリオ根絶の重要性についてメッセージを発信したりしましょう。

2.<計画を立てる>
世界ポリオデーに向けた計画は、今から立てることが重要です。ポリオのない世界を実現するためにクラブが利用できるヒントやツールについて、世界ポリオデーのリソースページをご利用ください。
*世界ポリオデーのリソースを見る

3.<活動を記録する>
世界ポリオデーに向け、クラブがポリオ根絶の取り組みに参加していることを記録しましょう。10月24日までに、活動を記録したクラブ数が最も多かった地区には、ゴードン R. マッキナリーRI会長からの特別ビデオメッセージが送られます。
*記録用フォームはこちら

4.<募金活動をする>
Raise for Rotaryを通じて、世界ポリオデーのオンライン募金を行いましょう。集まったすべての寄付がポリオプラス基金に充てられます。2023年世界ポリオデーに向けて最も募金額が多かったRaise for Rotaryの募金活動は、後日My ROTARYで紹介されます。
*募金活動を立ち上げる
© Rotary International
One Rotary Center, 1560 Sherman Ave., Evanston, IL 60201-3698, USA
 
【今年度(2023-24)の日本の目標】
◼ポリオプラス基金:1人当たり30ドル
*ポリオプラス・ソサエティ(PPS)にご賛同される方は100ドル
(1,500ドル以上の寄付をしたクラブには、ロータリー財団から感謝状が贈られます。)

【ロータリー財団 世界の目標】
◼ポリオプラス基金 1億5,000万ドル
(ゲイツ財団からの上乗せ含む)
 
<世界ポリオデー関連リンク>
クラブによるポリオ根絶活動の記録用フォーム
世界ポリオデーのリソース
EPNウェブサイト リソースセンター

ポリオプラスの活動に、これからもご支援、ご協力お願いいたします。

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