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国際ポリオ・プラス活動ニュース

2510地区ポリオプラス委員会

 

野生型ポリオ症例数(GPEIウェブサイトより)

ポリオ 2017年1月1日
~4月25日
2016年
(通年)
2015年度
(通年)
常在国 パキスタン 2 20 54
アフガニスタン 3 13 20
ナイジェリア 0 4 0
合計 5 37 74

ロータリーが発症数「ゼロ」の後も資金を投入し続ける理由


 ポリオを永遠になくすために必要なステップには、検知、予防接種、撲滅があります。検知は、ポリオを撲滅する戦いの最も重要な側面の1つです。これは複雑で費用がかさみ、継続的にサーベイランス(監視活動)が必要です。世界ポリオ撲滅推進活動(GPEI) は約72カ国で監視活動を行っています。またアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンだけでなく、他の国でも継続して予防接種することが重要です。予防接種プログラムが成功している場所では、予防接種を受けることが出来なかった少数の子どもを見つけだし、接種することが課題です。

 ポリオの最後の症例が確認されるのが今年であったとしても、完全に撲滅するまで、少なくとも3年間は子どもたちに接種し続けなければならず、またワクチン自体を変更する必要があります。今日の経口ポリオワクチンは病原性を弱めた生ポリオウイルスで、地域社会で発生を防ぐことに効果的で、製造・供給は安価です。生ウイルスワクチンによってポリオの発症数が99.9%に減りましたが、ごくまれに、毒性の強いウイルスに変異することがあります。そのため、ポリオウイルスの撲滅が認定されたら、世界中のすべての生ウイルスワクチンは破棄され、生ウイルスを含まない注射ワクチンへと変更されます。そしてポリオ予防接種は、世界中で通常の予防接種の一部として実施されることになるでしょう。ポリオの最後の発症例が記録されると、その発症例が本当に最後であったことを確認するために、少なくとも 3年を要します。撲滅活動を少なくとも2020年まで継続するには、資金とボランティアが必要なのです。(財団室ニュース5月号より)