国際ポリオ・プラス活動ニュース
野生型ポリオ症例数(GPEIウェブサイトより)
ポリオ | 国 | 2017年1月1日 ~2月22日 |
2016年 (通年) |
2015年度 (通年) |
常在国 | パキスタン | 1 | 20 | 54 |
アフガニスタン | 2 | 13 | 20 | |
ナイジェリア | 0 | 4 | 0 | |
合計 | 3 | 37 | 74 |
ロータリーの目標:2017-2018 年度
今年度は12の目標が掲げられましたが、〈 優先項目2 の目標:人道的奉仕の重点化と増加〉のうち、〈5.ポリオ撲滅という世界の子どもたちへの約束を果たす。〉としてポリオ撲滅が入っております。
日本の2017-18年度の寄付目標について
ポリオプラス基金は昨年同様1人当たり30ドル(日本全体約270万ドル)となっております。
インドでの全国一斉予防接種活動
1月に日本から60名以上のロータリアンがインドを訪れ、全国一斉予防接種の活動に参加しました。ここ数年インドでポリオ症例は報告されていませんが、隣国パキスタンからのウイルス流入リスクもあり、世界の「ポリオフリー」が認定されるまで予防接種活動の手を緩 めるわけにはいきません。また、この様子はNHKにも取材されました。参加者は数人ごとのグループに分かれ、用意したおよそ4万人分のワクチンを持って首都郊外の貧困 地域にある寺院などを回り、集まった子どもたちにワクチ ン投与を行いました。
GPEIレポート
『世界ポリオ根絶推進活動 投資効果 2017年1月版(日本語訳)』
その日本語版 がユニセフのウェブサイトにて公開されました。今の目標は、ウイルスの伝播を止めることにより3年後に世界のポリオ根絶を認定できるようにすることです。ポリオ根絶に向けた最後の一押しのためには、追加資金15億ドルが必要とされており、もし2016年にウイルスの伝播が止まらなければ、今必要な15億ドルに加えて、毎年8億ドルが必要になると試算されています。また、ポリオ根絶により2035年までに節約できるはずの保健医療費500億ドルも、節約できないことになります。根絶を目前にして、今ここで諦めてしまうことはあってはならないことです。地球上からポリオを永久に排除するため、引き続き根絶プログラムへの国際社会の支援が必要です。
(財団室ニュース3月号より)