MENU

国際ポリオ・プラス活動ニュース

2510地区ポリオプラス委員会

 

皆様明けましておめでとうございます。
今年度もポリオ撲滅の為に温かい御協力をお願い申し上げます。

≪2015年、ポリオのない世界に一歩近づきました≫
2015年を振り返るとこの年はポリオの形勢不可逆的な年として見られるかも知れません。
野生ポリオウイルスは、12月23日現在70症例、パキスタン、アフガニスタン2ケ国の常在国のみとなりました。2014年同期間は、341症例9ケ国でした。

野生型 ポリオ症例数

ポリオ 2015年
11月更新時
2014年
同時期
2014年度
合計
麻痺が発生した
最後の年月日
常在国 パキスタン 51 290 306 2015年11月21日
アフガニスタン 19 26 28 2015年11月19日
常在国
以 外
ナイジェリア 0 6 6 2014年7月24日
ソマリア 0 5 5 2014年8月11日
赤道ギニア 0 5 5 2014年5月3日
イラク 0 2 2 2014年4月7日
カメルーン 0 5 5 2014年7月9日
シリア・アラブ共和国 0 1 1 2014年1月21日
エチオピア 0 1 1 2014年1月5日
世界合計 70 341 359

※2015年12月23日現在

【2015年を振り返り、アフガニスタンとパキスタン進行状況と今後】


アフガニスタンは、19症例と前年26症例より低い発症数になりました。2014年は主にパキスタンから感染が伝えられて来ましたが、15年は国内の保安上の脅威から南と東の地域で流行が見られました。パキスタンの発症は14年に比較し大幅な減少になりました。要因の一つに、緊急オペレーションセンター(EOC)は、健康キャンプなど新たな戦略の実践で大きな役割を果たしました。
ワクチン接種が不能な子供は14年の30万人に対し、15年は3万5千人と大きく減少しています。
ポリオ感染環境の監視は広範に行われており、2016年の感染を抑止する為には、感染力の低い季節のワクチン接種活動が重要です。ホームストレッチに入り野生ポリオウイルスの撲滅活動は、この勢いを維持し、完全に撲滅させ次世代にポリオの負担を無くすることです。その為には、予防接種の高いカバレッジが不可欠です。さらに、既存の貯水池の監視を改善する必要があります。
結果を出すためには、資金調達を最後まで続ける必要があります。2015年はポリオとの闘いに於いて素晴らしい1年でした。2016年も継続的な運行が期待されます。