松本かなの中間報告(その1)

皆さんこんばんは。

北大病院の松本かなです。

ネット環境が整わないため、こまめに投稿することが困難でしたので、中間報告をさせていただきたいと思います。

まず、4月30日に千歳空港を盛大な見送りで旅立った私たち5人は、5月1日、無事にヨーテボリに到着し、こちらで2日間ホテルで時差ぼけを修正する時間をいただきました。その間、こちらのGSE委員長であるクリスターウェッケ氏に町を案内してもらうなど大変お世話になりました。

その後5月3日に列車でボルバリという町に向かいました。ボルバリという町は海岸があり、海水を引いて暖かくしたスパがあるために夏には人口が倍になるという観光の町です。スウェーデンチームメンバーのサラの町で、こちらで2度サラに会うことができました。

また、この町で私たちは初めてのクラブミーティングを経験し、そして初めてのホストファミリーに会いました。クラブミーティングでのプレゼンテーションは、初めてであるために緊張しました。ホストファミリーはとても優しく私たちに気を遣ってくださり、こちらが恐縮してしまうほどでした。

ボルバリでは福祉協議会のようなところで町の福祉サービスの仕組みを学び、その後痴呆に対する人間工学を活用した様々な取り組みをしているセンターや、老人用のデイケアセンター、グループホームなどを見学させてもらいました。それらはどれもすばらしく、人間の尊厳をしっかりと守っているものでした。

5月5日、ボルバリを後にした私たちは、ボロスという町にたどり着きました。

ここはスウェーデンチームリーダー、カタリーンアンダーションのホームグラウンドです。ボロスという町はテキスタイルで有名な町で、現在は多くの工場が中国などに移っていますが、それでも洗練されたデザインを世界に向けて発信しています。

こちらでは二度目のクラブミーティング、プレゼンテーションを行い、前回の失敗を糧に修正した内容で皆さんからお褒めの言葉をいただきました。また、職業研修では個人研修が用意されており、私は総合病院での緩和ケアチーム研修、ホスピス研修をさせていただきました。このときはなんと日本語通訳が用意されていました。久しぶりに聞く日本語に感動しながらも、同じ医療者同士言葉なしでも通じる部分もあり、言葉や文化が違っても、人間の生き死にに関わる事柄というものは、根本的には同じなのだと実感することができ、よい経験となりました。