国際ポリオ・プラス活動ニュース
野生型 ポリオ症例数
ポリオ | 国 | 2016年 10月19日まで |
2015年 同時期 |
2015年度 合計 |
麻痺が発生した
最後の年月日 |
常在国 | パキスタン | 15 | 38 | 54 | 2016年9月3日 |
アフガニスタン | 8 | 13 | 20 | 2016年8月11日 | |
非常在国 | ナイジェリア | 4 | 0 | 0 | 2016年8月21日 |
合計 | 27 | 51 | 74 |
10月24日 世界ポリオデー
「世界ポリオデー」にあたる10月24日(米国時間)、アトランタにある 米国疾病対策センター(CDC)本部でロータリーとCDC主催による特 別イベントが開かれ、世界の保健専門家と著名人が出席しました。
ナイジェリア保健大臣がロータリーを訪問
10月7日、ナイジェリアのアイザック・アデウォル保健大臣が、国際ロータ リー世界本部でロータリーリーダーと会談し、ナイジェリアでの最近のポリオ発生 による感染拡大を食い止めるための戦略について説明しました。報告された4件の症例はいずれも、最近までボコハラムの統治下にあったボルノ州(同国北部) で確認されたものです。今回の症例を引き起こしたウイルスは、この地域に5年 間存在し続けていたと、WHO(世界保健機関)は推定しています。ポリオ発症が 確認されると、政府はボルノ州に緊急対策チームを派遣し、約100万人の子どもを対象に徹底した予防接種キャンペーンを実施。アデウォル大臣によると、キャ ンペーン1日目に85万人以上にワクチンが投与されたそうです。ロータリーとポリオ撲滅活動のパートナーの援助の下、ナイジェリアでは12月までに6000万人の子どもにワクチンを投与することをめざす大規模な予防接種活動を開始。高リスク地域とチャド湖沿岸での対応をサポートするため、ロータリーからも850万ドルが投入されました。
2015年、ナイジェリアでポリオ発症数が1年間ゼロだったことを受け、WHOは同国を「ポリオフリー」(ポリオのない国)と宣言し、ポリオ常在国リストから除外しました。しかし、この達成の後で同国はポリオに力を注ぐことをやめてしまった、とアデウォル保健大臣は認めます。「 喜ぶのが早すぎたのです。しかし、今回の発症で目が覚めました。ポリオが二度と発生しないよう、私たちは2倍の努力をささげます」
「ポリオ撲滅は、国のプライドと栄誉」「国民、そして世界の期待を裏切らないように、全力を尽くします」と保健相は語りました。
(GPEIおよび財団室ニュースより)